このたびは、「無垢の怪物」をダウンロードしていただきありがとうございます。
そしてクリアまでしていただけて本当に嬉しいです。
このページではEDに関する質問や、制作の裏話について書いております。
ゲームの最後にある「クリア後のお楽しみルーム」的なやつです。
ゆるゆる〜ですが、気になった方は見てやってください〜!


◆キャラクターについて◆
◆書きおろしの音楽について◆
◆そのほかについて◆



◆キャラクターについて◆

チェンと教官の2人は、6年ほど前に制作をやめた(エターなった)作品の
脇役キャラから引っ張ってきました。
せっかく歩行グラ作ったのにもったいないー!!!と諦めきれなかったので、
今回の作品に登場させることにしました。


(エターなったゲームのSS)
※20150909追記(SSの会話に出ているメイサ教官はべつの教官のことです)

チェンはビジュアルが気に入っていたので、主人公に決定。
教官はそのおまけという感覚で引っ張ってきました。
モブキャラからの昇格です。やったね。


【チェン】
(自分に自信が持てないからこその「孤独」キャラ)



フルネームはチェン・カロス。
16歳の少年で、ポジションも人間としても半人前です。
チェンは「自分に自信がない」ので、常に仮面を探しています。
彼にとって、仮面をつけることはスーパーマンになるような「変身」であり、
「変身」することではじめて、他者に認められる人間になれると思っています。
自分に自信が持てなくなった理由はストーリーに書きませんでしたが、
「なにかあったのかな」と少しでも気に留めていただけたなら嬉しく思います。
教官の前だけでも仮面をはずそうとするシーンを入れることで、
彼が少しずつ成長している姿を伝えられれば・・・と思いました。


【教官】
(自分以外信じられないからこその「孤独」キャラ)



もともとは「ミスリード」役として考えていました。
しかしそうなると主人公を万能キャラする必要が出てきますが、
「それはなんかイメージとちがうなあ」ってことで変更。
彼がなにか行動を起こすときは、まず、
「自分はどうしたいのか」ということを判断基準にしています。
それは、自分だけしか信じられない、という一面が関係しています。
それゆえ足元をすくわれることも多いです。
チェンとのかかわりの中で、そんな一面も少しずつ変わってきているようです。
もがいている途中です。
彼にもフルネームは用意されていますが、
今回は男性の横文字名前がたくさん出てくるので混乱を避けるために「教官」と設定しました。
教官なのになんであんなに若いんだよ!!ってツッコミに対しては、
今回の作品では答えられないです;;すみません。


【グレイス・アメイシア】



今回のテーマは「孤独を覆う仮面と存在価値」だったのですが、
その象徴となるように作りました。
グレイスの持つ「孤独」はチェンが胸に抱えるものと非常に似ているため、
チェンが自分の姿をうつす鏡の役割にもなりました。
リチャードを人間のようにあつかい、お世話をすることで
「自分はこの子に必要とされている」と思い込むようにしていたようです。
町の人と同じように歩行グラフィック以外の画像を一切出さないようにすることで、
どんな立場にいようとも、グレイスもその一族も
「ディアの町」の一員だということを表現しました。
EDではスチルを用意する予定でしたが、気付いちゃったんだ・・・。
私、おじいさんが、描けない・・・orz



【リチャード】



無垢で、仮面をつけることを知らないキャラクターとして作りました。
自分の目で見たものでしか物事を判断できない子です。
優しさとさびしさ、そして恐怖しか知りません。
仮面をつけていないグレイスを一番近くで見つめ、
そんなグレイスを何よりも大切に思っています。
チェンたちが屋上に来た時に、どうするか迷う表情を入れることで、
リチャードがかぎりなく人間に近い存在であることを表現しました。


【ジェウス・クラブマン】(人形屋のジイさん)



彼が一番謎の多いキャラクターとなるように作りました。
リチャードが生きていることを知っていたのかどうか。
グレイスにとってはジェウスが「人形屋の店主」という存在であっても、
ジェウスにとってグレイスはどのような存在だったのか。
仮面をうまく使い分けている人です。
名前は荒木長仁さんのキャラから持ってきました。
白髪ということ以外、共通点は、ない!




◆書きおろしの音楽について◆

この作品のために、荒木長仁さんにたくさんの曲を作っていただきました。
ここではその曲の紹介をさせていただきたいと思っております。


【コレナアニ】

・常に不気味で不安なイメージで作りました。
もともとは謎解きパート用だったのですが、
最終的にはタイトル画面のBGMとして採用されました。(荒木さん)

・よく分からない世界観が表現されていて、
そして描きなおしたタイトル絵により合っていたので
タイトル画面のほうに使わせていただきました。(友川)


【ハナノツカ】

・友川氏から「魔○物語みたいな曲を作れ」と言われて出来た曲。
レトロで不気味な雰囲気です。
もともとタイトル画面用に作った曲ですが、
コレナアニと入れ替えで、謎解きパートで使用されています。(荒木さん)

・魔○物語をみたいな不気味な感じを出したいわー
と思ってわがまま言って作っていただきました。
迫られている感じが、逆に謎解き演出にピッタリだったので
謎解き曲として使わせていただきました。(友川)


【オバサンガミテル】

・仕掛け絵本の中の世界のBGMです。
絵本の世界の雰囲気に合わせて、暗くて不思議なイメージで
作りました。
タイトルに深い意味はありません。(荒木さん)

・汎用性高すぎかよ!
と叫ばずにはいられない曲です。
仕掛け絵本の中の世界でしか流さない予定でしたが、
シリアスでも輝く!!ってことでラストの会話でも
使わせていただきました。(友川)


【オホシサマ】

・広い広い星空のイメージで作りました。
曲というより環境音のようです。(荒木さん)

・リチャードのテーマ曲として使わせていただきました。
この曲以外に考えられませんでした。(友川)


【ヒトリボッチノハナバタケ】

・友川氏がこのゲームの製作を始めた初期の頃に、 メインテーマとして作った曲です。
こどもらしく、しかしながら寂しげでどこか不安定だけれども
ほんのりと暖かい、そんな感じの不思議なイメージです。(荒木さん)

・↑で荒木さんが全部言ってくれました。 一番のお気に入り。(友川)


【ヒトリトヒトリノハナバタケ】

・ヒトリボッチノハナバタケの別バージョンです。
ヒトリボッチノハナバタケよりもやさしさと安心感を得られるようにしました。(荒木さん)

・TRUE ENDのスタッフロールで使わせていただきました。
屋敷を出た後、いろんなことがあったんだろうけど
最後はもとの生活に戻ったんだなと思わせる
安心感がすごく好きです。(友川)



◆そのほかについて◆

質問のあった箇所をまとめました。

@小さな扉



死体の置かれている部屋の小さい扉は、リチャード専用の扉です。
屋上に通じています。
グレイスが作ったのかもしれませんし、リチャードが自分で作ったのかもしれません。
リチャードが部屋の左にある普通の扉を開けることができなかったのは、
謎解き8の意味が分からなかったからです。
グレイスは自分と同じように鼻がない、という理由でリチャードを買いましたが
いっしょに過ごしているうちに鼻をつけてあげたいと思うようになったのかも。
自分の知らない「におい」をせめてリチャードにはあたえてあげたい
という気持ちがあの謎解きになった感じです。


A秋の夜空にてんびん座



てんびん座は春〜夏の夜空で確認できる星座です。
この作品の季節は秋と設定されているのに、なぜてんびん座が見えるかと言いますと
ディアの町では見える星空はいつも同じだからです。
星の天秤を使って昼夜のきりかえをしている特殊な町なので、
見える空もほかの町とは異なります。
ディアの町から一歩も出たことがない人は、星空が季節や日によってちがうということを
知らないのでしょうなななな・・・・;;


B教官の「???」



この「???」には、あの場でリチャードを燃やすという行為をどのように捉えたかによって
入ってくる言葉がちがうかなあと思って「???」と表記しました。
まず、リチャードを人間と考えるか、人形と考えるか。
人形を燃やす行為を、裁きを与えたと考えるか、逃がしたと考えるか。
それともまた別の意味があると考えるのか。
プレイヤーさんの解釈に任せます、という感じです。




ひいひい・・・ここまで読んでくださって本当にありがとうございました・・・!
文章が読みづらい?
レイアウトが最悪?
いやもう本当にそれはごめんなす!


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